アメリカのシェールオイルにより上値は重いと想定!

 

OPOPEC減産合意後の原油相場EC(石油輸出国機構)が8年ぶりに減産で合意しました。

この合意で原油価格が上昇し始めています。
しかし、このまま一本調子で上昇していくこてはないでしょう。

それは8年前と状況が大きく違うことがあるからです。
アメリカのシェールオイルです。
シェールオイルによりアメリカは石油生産大国になっています。

原油価格が上昇すればシェールオイルの生産は増加するはずです。

OPEC加盟国や非OPEC加盟国のロシアなどは国単位で動きますが、アメリカのシェールオイルは民間事業者が生産するので、原油価格が上昇すれば生産を増やします。

それにプラスして、アメリカの次期大統領であるトランプ氏の経済政策が後押しをするはずです。
トランプ氏は、「アメリカをエネルギー自立できる国にする」と述べられており、シェールオイルに関する規制緩和を政策に掲げています。
規制緩和が進めば、シェールオイルの生産量は増えるでしょう。

これらのことが原油価格の上昇を抑える大きな要因です。

また、原油価格の上昇を抑える要因に減産が本当に実行されるかもあります。

アメリカのシェールオイル開発事業者の生産コストは下がっています。生産コストの低下によりシェールオイルを増産する開発事業者は増え、それがOPEC加盟国のシェアを奪うことになれば、OPEC加盟国のどこかが増産に踏み切る可能性はあると思います。

減産合意してもどこかの国が抜け駆けて増産するということが繰り返されてきた過去の経緯があるからです。

アメリカのシェールオイルにより、原油相場の右肩上がりの上昇はないと思います。