領収書の宛名をきちんと正しく書いてもらうことは重要です!

 

領収書 宛名

先日ある飲食店オーナーの方からその飲食店のお客様である会社社長が税務調査に入られて痛い思いをされたというお話を伺いました。

税務調査に入られる前の飲食店オーナーと会社社長とのやり取りは、以下の通りです。

 

 

飲食店オーナー飲食店オーナー

宛名はどのようにお書きすればよろしいでしょうか?

会社 社長会社 社長

何も書かなくていいよ。

飲食店オーナー飲食店オーナー

でも書いておいた方がいいですよ。

会社 社長会社 社長

書かなくていいよ。そんなの適当でいいんだよ。

この会社社長は、税務調査の連絡が入った後に、他の領収書も合わせてご自分で全て書いたとのこと。

そして、税務調査ではご自分で宛名を書いた領収書の全てが否認(税務上、経費として認められない)されたそうです。

何故でしょうか?

それは税務調査の調査官は筆跡も見るからです。
筆跡が同じ領収書は信ぴょう性がないと判断をされてしまいます。
この結果、実際に支払っていて経費として認められるべきものが正しく宛名を書いてもらわなかったことにより、否認され大きく損をすることになってしまいました。

確かに、以下のことを考えると、この会社社長の気持ちも分からないわけではありません。
・書いてもらっている間の待ち時間は意外と長く感じられる
・言葉で伝えてもうまく伝わらないことがある
・自分でメモ書きするのが面倒
・お店側が勝手に「上様」と書いてしまった

しかし、決して適当ではいけません。
少しの手間や時間を惜しむことで、この事例のように大きく損をすることがあるからです。
どうかご注意いただければと思います。