合併企業の舵取りは難しいもの!
公正取引委員会は19日、JXホールディングス株式会社と東燃ゼネラル石油株式会社の経営統合を承認しました。
これにより来年4月には、売上高で11兆円超、連結従業員数で3万人弱(※前期実績の単純合算)の巨大企業JXTGホールディングス株式会社が誕生することになります。
私が石油業界にいた1990年代には石油会社(元売り業者)は13社ありましたが、そのうちの8社が一緒になることになります。
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合併を繰り返した巨大企業としての舵取りはとても難しいものがあると想像します。
ある外資系企業の従業員から「同じ外資系企業の合併でも企業文化が異なるので、仕事はやりにくい」というのを聞いたことがあります。
また、人事も難しいのではないでしょうか。
JXホールディングス株式会社の役員・監査役の略歴を見ると、日本石油とジャパンエナジー出身者しかおりません。
これでは三菱石油出身者や九州石油出身者の方のモチベーションは上がらないと思います。
私がかつて所属した会社でも小さな会社出身者の方は、実力があっても出世できませんでした。
企業が合併した場合、このような不合理な人事は多いと思います。
JXTGホールディングス株式会社は1990年代から見ると8社が一緒になる会社のため、様々な経歴をもった社員が集まった組織です。
合併企業の舵取りはとても難しいと思いますが、企業文化の融合や公平な人事が行われ、よりよい企業になることを期待します。