共同経営は将来リスクの検討を!
先日、法人2社を運営されている経営者の方から知人と均等に出資して共同経営の会社を立ち上げる計画をお伺いしました。
このことに対し、私からは「将来のリスクを理解した上で検討してほしい」旨をお伝えしました。
友人、知人と一緒に会社を立ち上げるということはよくある話しです。
それぞれの経験を活かして、会社を運営していくのは大きなメリットだと思います。
しかし、均等に出資した人通しで意見が合わなくなった場合は大変です。
均等出資の共同経営の場合、どちらも主導権を持てず、責任も取れないまま依存し合ってうまくいかないという話しをよく聞きます。
意見が対立したときには何も決定することができなくなってしまいます。
複数人で出資して会社を設立するときは、少なくとも1人が出資比率の過半数を超えるようにした方がいいと思います。
もし、資金的に余裕があるのなら1人が全額出資し、共同経営してもらう人には取締役で入ってもらうのがよいと思います。
これなら株主として権限は強いですし、意見が対立した場合、株主と違って取締役は簡単に代えることができるからです。
事業を始める前に検討しておくべきこととしては、
①、折半出資で対等な関係ではなく、どちらかが過半数を超える出資とし、最も重要である意思決定権を明確にしておくこと。
②、営業・管理などの役割分担を決めておき、それぞれの担当分野で独自に意思決定できる体制にしておくこと。
始める前にきちんとルールを決めることで、一人ではできない経営を実現しましょう。