医療費控除で、翌年の住民税もお安くなります!

医療費控除と住民税の関係

確定申告で「医療費控除」をすると、所得税が戻ってくるのはご存知の方も多いかもしれません。
でも実は、嬉しい効果はそれだけではないんです。
翌年に支払う住民税も、ちゃんと安くなるんです。

なぜ住民税も安くなるの?

税金は、あなたの1年間の「儲け(所得)」に対してかかります。
医療費控除は、この「儲け」から支払った医療費分を差し引いてくれる、いわば「税金の割引クーポン」のようなものです。

このクーポンは所得税の計算だけでなく、住民税の計算でも使えます。
計算の元となる金額が小さくなるので、結果的に住民税も安くなる、というわけです。

どのくらい安くなるの?

住民税の税率は、基本的に全国どこでも10%です。

ですから、ざっくりとした目安ですが「医療費控除の金額 × 10%」だけ、年間の住民税が安くなると考えてよいでしょう。

(例:医療費控除の金額が10万円だった場合、翌年の住民税が約1万円お安くなるイメージです。)

【ここがポイント!】住民税は「後払い」の税金です

所得税は、確定申告をすると払い過ぎた分が「還付金」として銀行口座に振り込まれますよね。

一方、住民税は1年遅れで支払う「後払い」の税金なんです。
皆さんが今、給料から引かれている住民税は、去年の儲けに対して計算されたものです。

ですから、今年の医療費控除を申告すると、その効果は来年の6月から支払いが始まる住民税に反映されます。
お金が戻ってくるわけではなく、「未来の請求書が安くなる」とイメージしていただくと分かりやすいかと思います。

手続きはとてもカンタン!

「住民税の手続きも別に必要なの?」と心配されるかもしれませんが、ご安心ください。

税務署に確定申告さえしておけば、その情報が自動的にお住まいの市区町村役場に伝わります。
一つの手続きで二つの税金がお得になる、まさに一石二鳥ですね。

医療費控除は、家計を助けてくれる大切な制度です。
しっかり活用して、賢く節税してくださいね。