特別養護老人ホームの自己負担金は医療費控除の対象になる?

特別養護老人ホームの自己負担金と医療費控除

ご家族が特別養護老人ホームに入所していると、毎月の自己負担金が家計に大きく響くことがあります。

そんなとき気になるのが、「この費用は医療費控除(確定申告で申請すると所得税が安くなる制度)の対象になるのか」という点ではないでしょうか。

結論からいうと、特別養護老人ホームで支払った自己負担金のうち、一定割合は医療費控除の対象になります。

医療費控除の対象になるのは自己負担金の2分の1

介護保険の要介護認定を受けた方が、都道府県知事の指定を受けた特別養護老人ホーム(正式には「指定介護老人福祉施設」といいます)に入所して介護サービスを受けている場合、施設に支払った自己負担金の 2分の1 が医療費控除の対象になります。

支払った金額がそのままぜんぶ対象になるわけではない点に注意が必要です。

たとえば、1か月の自己負担金が8万円だった場合、医療費控除の対象として申告できるのは4万円ということになります。

自己負担金にはどんな費用が含まれるのか

特別養護老人ホームを利用すると、一般的に次のような費用を負担します。

・介護サービス費の自己負担分
・食費
・居住費

これらをまとめて支払っていることが多いですが、医療費控除の対象になるのは、法律で定められた範囲に限られます。
「払った金額をそのまま全額申告できる」わけではないため、あらかじめご確認ください。

領収書はかならず保管しておきましょう

医療費控除を受けるには、施設が発行した領収書が必要です。
この領収書には、医療費控除の対象となる金額が記載されている必要があります。

領収書はただの「支払いの証明書」ではなく、控除を受けるための大切な書類です。
確定申告の際にすぐ使えるよう、まとめて保管しておきましょう。

まとめ

特別養護老人ホームで支払う自己負担金は、毎月の家計にとって大きな負担ですが、その2分の1は医療費控除の対象になります。

医療費控除を受けるには、対象金額が記載された領収書の保管が欠かせません。
介護にかかる費用は見落としやすいので、確定申告の前に一度確認しておくとよいでしょう。

なお、実際の対象金額や申告方法については、税務署にご相談ください。