消費税を1%ずつ増税すれば現場は大混乱に!
自民党の稲田朋美政調会長は20日、2017年4月の消費税率引き上げを2%ではなく1%の選択肢もあることを述べられました。
また、2014年4月の5%⇒8%の引き上げについてインパクトが大きかったとも述べられました。
この稲田政調会長の発言に対しては、疑問に感じる部分があります。
前回の3%の増税により個人消費の落ち込みに繋がっているとの見方をしているにもかかわらず、更に1%引き上げればもっと消費は落ち込むのではないでしょうか。
2014年と2017年を比べた場合、5%の税率が4%の引き上げになって9%になります。
税率引き上げを2%から1%に縮小しても個人消費が回復するとはとても思えません。
また、2%の引き上げを1%ずつの2回に分けた場合、現場は混乱するのではないでしょうか。
前回の増税時、そして来年の増税時にも「経過措置」という制度があり、「軽減税率」も導入されます。
・5%の経過措置
・8%の経過措置
・9%の経過措置
・8%の軽減税率
・9%の標準税率
・10%の標準税率
この税率が全て該当する事業者の方は少ないと思いますが、それでも複数の管理をしなければなりません。
これは相当の事務負担増加になります。
この2点から、1%ずつの引き上げは現実的でないと考えます。