若い頃、憧れた接客のプロ!

代表者プロフィールに記載の20歳のガソリンスタンド時代のことです。
(代表者プロフィールはこちらをご覧ください。)

私が勤めていたガソリンスタンドの所長は当時50代前半。

この所長はほぼ毎日、昼間はパチンコ店に行ってサボり、夜は家に帰らず飲んだくれて、ガソリンスタンドの休憩室で寝泊まりしていました。

しかし、昔はトップの営業成績を残す方だったようです。
きっと何かのきっかきでサラリーマンとしての人生を諦めてしまったのだと思います。

でも昔、トップの営業成績だけあって、お客様からの信頼は抜群でした。

お客様と会話しても
「所長に聞いてくれ。」
「所長に全て任せてある。」
などのことを多くの方に言われました。

所長はほとんど現場のガソリンスタンドにいないにかかわらずです。

また、所長の前の店舗のお客様が片道1時間以上かけて月に数回、所長に会いにこられる方もいました。
往復で2時間以上です。

このようなお客様からの信頼が「すごい!」と思いました。
次第に私も所長のようになりたいと思い、真似から始めました。

ほとんど現場にいない所長だったので、たまにいるときには所長とお客様が会話している近くに行って、何を話しているかを聞くようにしました。

そして所長がいないときには、「所長ならどのように接客するだろう?」と常に考えながらお客様と接するようになりました。

例えば、お客様がご自身で車のメンテナンスをしていたら少し手伝ってみたり、自動販売機にコーヒーを買いに来ただけのお客様でも少し会話をしてみたり、出来るだけ接点を持つようにしました。

それを続けていくうちに、だんだんと私も信頼されていくことが自分でも分かりました。

この所長は、上記のように勤務状況が良くなかったため1年弱で他の店舗に異動となり、所長職も外され降格となりました。

私はこの所長がいなくなった後でも、この所長を目指して頑張りました。

この所長がいなくなったこともあり、私がお客様にオイル交換の提案などをしても「やっといて!」とすぐに言われるようになりました。
半年・1年前とは大きく変わり、私のことを信頼してくれる人が増えたのです。

今、振り返ってみても、あれだけお客様から信頼されるのはすごいと思います。
20歳・21歳の当時の私は、この所長を追い抜くことは出来ませんでした。

他のスタッフは意外とお客様との接点を持とうとせず、ボケっと見ているだけという人も多かったです。

家にほとんど帰らない所長でしたので、いつも無精ひげを生やしているいる見た目でした。
よく接客業は、「見た目を意識しなさい」と言われますが、その逆をいってました。
つまり、見た目よりもお客様のことを想像して接することの方が重要だということをこの所長は教えてくれます。

接客以外で考えてみても、自分のことを本気で考えてくれる人のことを大事にしない人はいないと思います。

自らが動き、お客様のことを考えながら接点を増やしていく姿勢が接客のプロだと実感しました。

これはどの商売にも活きていく姿勢です。

今でもこの所長のことを思い出し、所長のように出来ているかを自問自答しています。