所得控除と税額控除の違い!

 

政府所得控除と税額控除税制調査会や自民党が検討している夫婦控除。

現在の配偶者控除は所得控除になりますが、夫婦控除では税額控除にすることも検討されているようです。
所得控除と税額控除とはどう違うのでしょうか。

所得控除とは、税金を計算するもととなる金額を減らしてくれるものです。
税額控除とは、税金そのものを減らしてくれるものです。

所得税は超過累進税率を採用しており、税率は分離課税を除くと所得(年収)に応じて5%~45%となっています。所得(年収)が多いほど税率が高くなります。
所得控除の場合は所得(年収)が高い人ほど、減税額が大きくなります。
例えば、所得控除が10万円の場合、
5%の税率の人は、減税額は5,000円
45%の税率の人は、減税額は45,000円となります。

自民党の茂木政務調査会長は「低所得者により税負担の少ない制度を目指したい」としています。

確かに所得(年収)が高い人が優遇される所得控除よりも、所得(年収)に関係なく同じ額の減税を受けられる税額控除の方が、所得格差が広がっている現状では、望ましいと感じます。

税額控除の方が、低所得者の所得(年収)に占める減税効果は大きくなります。

非正規雇用が4割に達しており、低所得者層は増えています。低所得者を考慮した税制は、正しい方向だと思います。