アメリカの株価22,000ドル突破

アメリカの株価が22,000ドルを
突破した要因は?

時価総額ランキングはアメリカのIT企業が
上位を占めている。

今週、ついにアメリカの株価が22,000ドルを突破しました。

時価総額ランキングを10年前と比べると銘柄が大きく変わりました。

10年前はペトロチャイナやエクソンモービルの石油会社、ゼネラル・エレクトリックという製造業が上位にランクインしていました。

今の上位を見てみると、
1位:アップル
2位:アルファベット(グーグル)
3位:マイクロソフト
4位:フェイスブック
5位:アマゾン・ドット・コム
と全てIT企業です。

私は、この上位にランクインしている会社のサービスを全て利用しています。
10年前に利用していたのは、マイクロソフトとアマゾンだけでした。

ネット全盛時代で老若男女、多くの人がこれらの会社のサービスを利用しています。

アメリカ大手IT企業の収益は拡大し続けている。

個別銘柄の状況を見ると、売上げ・利益とも拡大し続けています。

<アルファベット(グーグル)>
既存メディア広告市場とは違い、インターネット広告市場は年率2桁の成長を続けており、広告収入が約7割の同社の業績は拡大しています。
売上高 606億米ドル(2015年12月期)⇒735億米ドル(2016年12月期)
営業利益 193.6億米ドル(2015年12月期)⇒237.2億米ドル(2016年12月期)

<フェイスブック>
利用者数を見ると2010年には約5億人だったのが2016年12月末時点では18.6億人まで拡大。
利用者数拡大により広告収入が97%を超える同社は収益も順調に増加しています。
売上高 179億米ドル(2015年12月期)⇒276億米ドル(2016年12月期)
営業利益 62.3億米ドル(2015年12月期)⇒124.3億米ドル(2016年12月期)

<アマゾン・ドット・コム>
同社は創業以来、利益よりも将来への投資を優先してきました。
しかし、近年では電子商取引の売上げ拡大により米国では利益がでる状態になっています。
また、AWS(Amazon Web Services)というクラウドサービスは業界最大手で顧客も順調に拡大しており、利益貢献し始めています。
売上高 1,070億米ドル(2015年12月期)⇒1,360億米ドル(2016年12月期)
営業利益 22.3億米ドル(2015年12月期)⇒41.9億米ドル(2016年12月期)

大手IT企業の収益拡大が株価を押し上げている。

株価を個別に見ると以下の通りです。
<アルファベット(グーグル)>
672.66ドル(2016年7月)⇒1,008.61ドル(2017年6月)
<フェイスブック>
72ドル(2015年8月)⇒160.78ドル(2017年7月)
<アマゾン・ドット・コム>
474ドル(2016年2月)⇒1,017ドル(2017年6月)
アルファベット(グーグル)は149%増、フェイスブックは223%増、アマゾン・ドット・コムは215%増と軒並み増加しています。
いずれも1・2年の短期間で大幅に上昇しています。

これらの時価総額の大きいIT企業が順調に収益拡大をしており、それに伴う株価上昇がアメリカ株価22,000ドルを突破した大きな要因となっています。