利益補填は石油業界の大きな課題!
石油業界では長年、石油会社(元売り業者)がガソリン・軽油などの石油製品の卸価格を過去に遡って値引きし特約店(販売店)の利益を補填する事後調整という商慣行があります。
経済産業省は、石油精製・流通研究会で事後調整の基準や時期の明確化などを求め、問題点を指摘しています。
私はかつて石油業界の卸売り会社で事後調整を行う側を経験しています。
事後調整があると特約店(販売店)の経営者は、事後調整に頼りきりになり経営改善をなかなか進めてくれません。
石油会社(元売り業者)や卸売り会社にとっては、事後調整を行わないと特約店(販売店)が潰れてしまい、販売量の急減を招いてしまうという危機感から、この商慣行が長年続いています。
しかし、この事後調整という商慣行は石油業界全体の低収益体質が変わらない元凶だと思います。
JXTGホールディングス株式会社というガリバー企業が誕生する今こそ、事後調整という利益補填を無くすチャンスです。
ガソリン販売シェアで50%を超えるシェアを持つJXTGホールディングス株式会社がリーダーシップを発揮し、石油業界の健全な発展に繋げてもらいたいと願います。