アメリカ産原油の輸出解禁は原油価格押し下げ要因に!

 

アメ米国産原油の輸出解禁による影響リカで40年ぶりに原油輸出を解禁する法案が成立しました。

アメリカでは技術革新によりシェールオイルの増産が続いています。それによりアメリカの原油在庫は85年ぶりの高水準となっている模様です。

この原油在庫圧縮と生産拡大による雇用増加を狙い、40年ぶりの輸出解禁に踏み切るようです。

これは日本にどのような影響をもたらすでしょうか。

原油相場に影響を与えそうな状況は以下の通りです。
・石油原油相場輸出国機構(OPEC)は減産に合意できていない。
・中国の景気が不透明

このような状況の中、アメリカ産原油の輸出解禁は更なる原油価格押し下げ要因となるでしょう。

この需給悪化要因を踏まえ、ニューヨークWTI原油先物相場は11月初めの1バレル約45ドルから足元では約35ドルまで下げています。

石油原油相場輸出国機構(OPEC)加盟国ベネズエラの石油・鉱物相は、OPECが対策を取らないと「1バレル20ドル半ばに原油価格が下落する」と発言されましたが、20ドル半ばの価格も現実になりそうです。

原油価格の下落は、ガソリン価格が下がるだけでなく、石油化学製品(プラスチック、合成ゴム、合成繊維、合成洗剤、塗料等)の原価も下がることになるため、日本の多くの産業にとってプラスになります。

ほぼ100%近い原油を輸入している日本には、大きな追い風となるでしょう。