イギリスのEU離脱は先進国共通の課題が!
イギリスは国民投票の結果、離脱派が勝利し、離脱に向けて交渉することになりました。
このイギリスのEU離脱の選択は先週金曜日、世界市場を揺るがしました。
世界の時価総額330兆円がたった1日で消失したそうです。
為替市場は2月前半に1ドル=120円を超えていたものが、先週金曜日は一時99円台となりました。
日経やネットの記事を見ていると、この不安定な相場は残留派が勝利すると見られていたことからサプライズで大きく下落したものであり、沈静化するという論調が多い。
リーマンショックとは性格が異なっており、また、主要国の金融政策当局がリーマンショックの教訓を活かそうとしているため、同じような状況にならないとも言われています。
しかし、グローバル化による低所得者層の増加が止まるわけではありません。それにリーマンショックからの回復は緩和マネーが大きく影響していることから、先行きが不透明な状況は続くのではないでしょうか。
グローバル化による低所得者層の増加はイギリスだけではなく、先進国の大きな課題です。
アメリカでトランプ氏の支持率が伸びるのも同じ理由です。
EU各国も同じ状況の中で極右政党が伸びれば、更なる市場心理の悪化に繋がっていくと思われます。
今回のイギリスの国民投票は、投票前は残留派が勝利すると予想されていました。
しかし、結果は予想を裏切り離脱派の勝利となりました。
リーマンショック級の信用不安は起きないという論調が多いのですが、イギリスの国民投票と同じく予想は裏切られるかもしれません。決して楽観視すべきではないと思います。