急激な円高は、大企業の業績悪化要因に!



急激な円高昨日の外国市場でドル・円相場が106円台となりました。

2月には一時120円を超えていたことから考えると、急激な円高です。
106円台は2014年の秋頃の相場水準で、約1年半ぶりの相場となります。

円高は、特に海外売上げが比率が高い企業の業績を押し下げます。

例えば、経営再建が必要な三菱自動車は、海外売上比率が9割で円相場により業績が大きく変わります。
27日に発表した2016年3月期決算で見ると、ドル・円の1通貨だけで利益に対し229億円もの影響があります。

3月の日銀短観調査によると大企業の2016年度想定為替レートは117円台です。
現在の市場レートとは大幅に乖離しており、円安により潤ってきた大企業の業績も曲がり角に差し掛かったのではないでしょうか。

大企業の業績が悪化すると、大企業と取引がある中小企業が心配になります。
熊本地震の影響もあり、二重苦・三重苦とならないようにするために景気対策や消費税増税延期などが必要だと思います。